フィリピンで携帯電話をタクシーに忘れると!?
今回は私が年末年始に友人とフィリピンのセブ島へ行った時に携帯電話をタクシーに忘れた時の話をしたいと思います。
2019年1月1日午後15時頃、私はセブ島にあるカジノ付きホテルで遊んだ後、セブシティにある私達が宿泊しているホテルへタクシーで戻りました。
※ホテルはセブと言ってもスラム街っぽい中にある2階建ての小さなビジネスホテルのようなところです。
私たちは次のオプショナルツアーを予約しており、ツアー会社の方が迎えに来る予定になっていましたので、タクシーで帰ってきて、ホテルのロビーで待っていました。
その時に事件は起こりました!!
携帯電話がない!!
そうです。携帯電話をタクシーに忘れてきてしまったのです。
私はすぐにホテルのスタッフにお願いしました。
私:「携帯電話をタクシーに忘れてきてしまったので、タクシー会社に問い合わせてくれませんか?」
※スタッフは英語かタガログ語しか通じないので、小学生レベルの英語とジェスチャーで必死に伝えました。
ホテルのスタッフ:「乗ってきたタクシーは何という会社?」
私:「分かりません.....」
ホテルのスタッフ:「携帯電話にGPSは付いていないのか?」
私:「私の携帯電話は位置情報サービスがOFFになっているのでGPSが機能しません.....」
私がホテルのスタッフとやり取りしている間、友人は私の携帯電話にもしかしたらタクシーの運転手さんが出てくれるんではないかと、ずっと電話しててくれました。
もう無理かなと思っていると、なんと友人が電話していた私の携帯電話にタクシーの運転手さんが出てくれました。
すぐにその友人の携帯電話をホテルのスタッフに渡し事情を説明してもらいました。
ホテルスタッフ「Hallo....]
しかし話しをしているホテルのスタッフの表情が険しい・・・
そんな状況の中、オプショナルツアーのスタッフが迎えに来たので、私はツアーをキャンセルして、友人には携帯電話だけ借りて、ツアーに行ってもらいました。
話しは戻りまして、ホテルのスタッフの表情はまだ険しい・・
そんな状況がタクシーの運転手さんと話しはじめてから30分が経ちました。
すると状況が変わり、タクシーの運転手さんが
タクシーの運転手:「ホテルのオーナーに電話を変われ!!」
と言ってきたのです。
そしてホテルのオーナー登場!!
オーナーが電話に代わりオーナーも何か険しい表情で電話をしているのです。
するとなんとオーナーがタクシーの運転手さんに、
ホテルオーナー:「タクシー会社のオーナーに変われ!」
と言い出したのです。
何か穏やかではありません。
しかし結果から言うと後から分かりましたが、そもそもオーナー同士は友人関係でした。
私はこの時点では全く分かりませんでした。
すると話はまとまり、オーナーは電話を切り私に
ホテルのオーナー:「今からタクシー会社のオーナーがここに来るから、一緒に運転手さんの所に携帯電話を取りに行くぞ」
と言いました。
電話が切れ10分くらいするとタクシー会社のオーナーが登場!!
タクシー会社のオーナーは
タクシー会社オーナー:「車に乗りな。」
と私に言いました。
そしてホテルのオーナー、タクシー会社のオーナー、私の3人で運転手さんの所に携帯電話を取りに行ったのです。
その時私の心は
(何か誘拐された人を救い行く時はこんな状況なのかな.....)
と一人で妄想していました。
車中の状況は無言。たまに英語で二人が会話していましたが、私には何を言っているのかは分かりませんでした。
するとホテルのオーナーが私に
ホテルオーナー:「今SMシティというショッピングモールに運転手さんはいるからそこまで行くよ」
と言ってきました。
私が宿泊しているホテルからSMシティまでは車で30分。
車が走り出して少しすると、タクシー会社のオーナーが私に話し始めました。
タクシー会社オーナー:「お金はあるか?」
私:「ありません」
※私は友人に財布、ホテルのカードキーなど全てを渡してしまっていたので、お金を一銭も持っていませんでした。
タクシー会社オーナー:「そしたら運転手さんに会ったらこれを渡しな」
と言い私に2000ペソ(=日本円で約4000円)を渡してきたのです。
私:「分かりました、ありがとうございます。このお金は後でお返しします」
とだけ伝えてお金を預かりました。
この時私はなんかお金のやり取りが怪しく、怖い感じもありましたが、迷惑かけた私が悪いのだから後、今はお金を借りて後で返そうとしか思いませんでした。
車が走り出して30分、SMシティに到着。
すると先程私が乗っていたタクシーとその運転手さんがいました!
私は車を降り、運転手さんの所へ行き先程借りたお金を渡し、
私:「サンキュー」
と言い握手をして乗ってきた車に戻りました。
オーナー二人:「良かったな!」
とオーナー二人が言ってくれ、二人と握手し、ホテルへ戻りました。
この時無事携帯電話が戻ってきたことで緊張の糸が切れ、ようやく安心しました。
車で戻り始めて少しすると、タクシー会社のオーナーが
タクシー会社オーナー「さっき貸したお金はホテルへ帰ったら返せるのか?」
と言ってきました。
私はお金もホテルの鍵も友人に渡して持っていないため、ホテルのオーナーに鍵を借り
るお願いをしOKが出たので、
私:「はいホテルに戻ったら返せます」
と伝えました。
時間は経ちホテルに到着。
タクシー会社のオーナーに私は
私:「少し待っててください」
と伝えホテルオーナーに鍵を借りお金を取りに行きました。
そして先程借りた2000ペソを持って、タクシー会社のオーナーのもとに行き
私:「ありがとうございました」
と2000ぺソを渡すとタクシー会社のオーナーは
タクシー会社オーナー「私の分は?」
と言ってきました。
私は
私:「えっ!!」
と思いましたが、
私:(そっか迷惑かけたもんな)
と思い、またお金を取りにいき
私:(2000ペソで良いか?)
と思い2000ペソを持ってタクシー会社のオーナーのもとへ
私:「ありがとうございました」
と言い2000ペソを渡すとタクシー会社のオーナーは
「ホテルのオーナーの分は?」
と言ってきました。
私はさすがに
私:「えっ!!」
と思いました。
だって私が泊ってるホテルのオーナーですよ!と正直思いました。
しかし私は
私:(英語がしゃべれないから何を言っても伝わらない)
私:(確かにホテルのオーナーがいなかったら携帯電話は戻ってこなかった)
と思うと仕方なくさらにお金を2000ペソ渡しました。
その時この二人は友達同士だったんだなと思いました。
またこれは携帯電話忘れビジネスではないかとも思いました。
しかし私が忘れた事がそもそも悪かったので、二人には感謝し今後は気を付けたいと思いました。
結果、携帯電話を戻ってくるのに計6000ペソ(=日本円で約12000円)かかりました。
そもそも日本に住んでいて、日本の文化が当たり前に思っている私は運転手さんが時間あるときに持ってきてくれるだろうと安易に考えていました。
実際にフィリピンで携帯電話を忘れた場合は帰ってこないケースがほとんどだそうなので今回はラッキーだったと思います。
皆さんもフィリピンに行ったら携帯電話を忘れない事はもちろんですが、位置情報サービスをオンにしておく事のリスク管理や、忘れてもあきらめないで探して下さいね。
私の悪い例を参考に皆さんにはこんな事がないように願っています(^▽^)/
最後にこんな事があったフィリピンですが、とても楽しいところで私は好きです!!